先日、P同士が勝手に開催しているMOR会にて『地球儀にない国』のダイマをする機会がありました。
その際、結構気合い入れて資料作ったので、せっかくだしここに置いておこうと思います。
(唐突にブログ開放したのはこれ貼っときたかったってのが一番大きいですね。)
前置きは読んでも読まなくてもどっちゃでもよいです。多分。
前置き
どのような環境下で発表したのかについて簡単に触れておきます。
資料もそれに沿っているポイントがいくつかあったりなかったりするので、目を通してもらうとイメージ抱いていただきやすいかなーと。
P森MORについて
多分この記事投下する時にもtwitterのタグを付けてるかと思います、P森MORについて。
それってなんぞや?という疑問に対して簡単に回答しますと、Discord上で行う”P同士で毎週THE IDOLM@STER MUSIC ON THE RADIOの真似事をする会"のことです。
本家から『テーマ道場』のコーナーを丸パクリしまして、
- 毎週、募集するお題(テーマ)を設定
- 事前にテーマに沿った曲とコメント(つまりお便り)を募集
- 放送当日、Discordのボイスチャンネルでパーソナリティとゲストがリクエストのあった楽曲を再生→お便り読み上げ→余った時間で曲を聴きながら2人でコメント(リスナーはニコニコのコメントの如く好きにチャット)
という形で遊んでいます。
進行役の2人も一定の周期で交代し、色々な視点で色々なお話が聞けるとても楽しい会です。
お便りは400字以内です。まれによくガチ怪文書が投下されます。怖い。
人によってはDiscordの画面共有機能を使って、視覚的に楽しませてくれる方もいらっしゃいます。ていうか今のところ皆やってんなこれ。ラジオってなんだっけ。
皆さんも是非やってみてください。多分曲流すだけで「わっっっっっっかる~~~」ってなるので楽しい会になるかと思います。ラウンジとかでできるんじゃないですかね。
M@STER SONG回
前置きくそ長くない?って感じですけどもう少し付き合って。ごめん。
という訳で定例化したMORの真似事会ですが、
「ぼちぼちM@STER SONG紹介回やってもええんちゃう?」
って話が持ち上がってきました。
これも本家MORのコーナーにあるやつですね。マンスリーアシスタントやゲストが一番好き・語りたい・紹介したい楽曲を紹介するコーナーのことです。
じゃあ紹介したい曲がある人は1人1曲ずつダイマする会をしようか、ってことでやっとこの記事の冒頭の話題に繋がります。
その時のレギュレーションがこちらです。
ほぼ好きにやっていいよ!ってことですね!!!!!!
私はパワポのスライドショー映しながらでしたが、なんか14人中3人くらい動画作ってくる人いたしまじで何でもありでしたとさ。
地球儀にない国の話
という訳でここからが本編です。
ダイマ会のレギュレーションに沿って『地球儀にない国』を2ループ分(実際は時間オーバーしたけど)流しつつ話している体で読んでいただければと思います。
私的/飛躍的解釈盛り沢山ですのでご注意ください。
一緒に映してた資料もペタペタ貼っていきますが、結構枚数多くて読みづらいかもしれないです。あと1文ずつアニメーション挟むスタイルだったので地の文と画像とで順序が多少前後するかもです。予めご了承をば。
一応試聴動画のリンクを置いておきます。
聴きましょう。
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はじめに
さて突然ですが、
去る2019年5月19日神戸ワールド記念ホールにて、
この地球儀にない国のイントロが流れた瞬間、
なぜバーニンは崩れ落ちたのか!?
当時この曲が6thで聴きたくて聴きたくて仕方なくて「違ったらどうしよう」と吐き気を催すレベルだったのですが、なぜそれほどまで熱望していたのか!?
この曲の紹介を交えながら、当時の私が考えていたことを吐き出していこうと思います。
1.地球儀にない国ってどんな曲?
まずこの曲はどんな曲なのか、その位置付けから触れていきます。
百合子は現在ソロ曲を3つ持っていまして、
ご覧の通り、
1曲目:透明なプロローグ
2曲目:空想文学少女
この2曲を経て制作された3曲目、それが地球儀にない国にあたります。
その内容はというと...
一言で表すなら、百合子の空想/想像/妄想がぎゅっと詰まった1曲です。
(MORや6thPrのオーコメで伊藤美来さんも同じように表現してらっしゃいましたね。)
- まるでファンタジー世界を旅するかのような物語調、ストーリー仕立ての歌詞
- 風と共に駆け抜ける広大な世界を思わせる、壮大かつ爽やかなメロディ
-
歌う本人が目を輝かせている様子が伝わってくるほど、のびのびで晴れやかな声色の百合子の歌声
(※全部主観)
どの表現においても、本やファンタジー世界が大好きな百合子らしさを強く感じられる楽曲であると思います。
ここで更に百合子自身について深掘りしていくと、この曲は『主人公』七尾百合子にフォーカスされている面があるかと思います。
地球儀にない国は他の百合子のソロ曲と比較すると、ある種ミュージカル調であり、”演じているような印象”を強く受けるかと思います。
それもそのはず、普段の百合子の発言に注目すると、
抜粋したこのシーン以外にも、『主人公』というフレーズが頻繁に登場します。
つまるところ、百合子って、誰よりも物語の主人公に憧れる少女なんです。
そんな一面がこの曲の歌詞に端的に表れていまして、例えば
囚われの王子 待っていて
という歌詞から、
”囚われ、助けを待つような姫のような存在”
ではなく
”自分自身が主人公/ヒーローとなり、冒険の旅へ赴く存在”
に憧れる。そんな女の子が百合子なんです。
2.注目したい歌詞
さて、そんな百合子要素がふんだんに盛り込まれたこの曲で私が特に注目したい歌詞があります。
それがここ。
丁度落ちサビにあたる箇所ゆえに、雑に聴いてても印象的なフレーズだと思います。
歌詞の流れを汲み取っていくと、この歌詞はこのように捉えられるんじゃないかなぁと考えています。
風の戦士=この物語の主人公である百合子
が、
地球儀にない国=ファンタジー世界
から帰ってきた。
その後、歌詞が「大陸を旅してもいちど行きたいな」と続くように、”何度でもこの世界に浸りたい”、そんな文学少女としての七尾百合子の願いが詰まったフレーズであると感じ取れますよね。
ここにも百合子らしさが詰まっており、私も大好きなフレーズです。
が、
たとえば今、「風の戦士とは百合子のことである」と書きましたが、まだまだ深掘りできる余地があると私は思います。
という訳で『風の戦士』という言葉を深くみていきましょう。
まずルーツについて。
『風の戦士』はグリマス時代から登場しているキーワードの1つです。
例えば百合子のこんなセリフがあります。
このセリフのように、百合子が妄想の世界にトリップする度に頻繁に呟く言葉、それが『風の戦士』です。
このみょーーーーーーーーーーにインパクトのあるワードチョイスから、いつしか『風の戦士』は七尾百合子の代名詞となりました。
それと同時に転じて、いつの間にか百合子Pのことを指すようにもなりました。
私はグリマス時代をほぼほぼ知らない上に、発端も定かではないらしいですが、イベランの存在があったためと言われている節があるみたいですね。
イベランって言いかえれば早さを競う闘いじゃないですか。
なので、その闘いへ赴く者たちの様を見てそう呼ばれるようになったのかもしれません。知らんけど。
更に、のちに『透明なプロローグ』の曲名カードにてこんなセリフが登場しました。
そう、百合子自身がファンを指して風の戦士と呼ぶようになったのです。
(プロデューサーも言い方を変えれば、そのアイドルの第1のファンですしね。)
つまり、『風の戦士』とは、
百合子自身を指し、
その担当プロデューサーを指し、
そのファンの皆のことを指す。
”百合子と志を共にする者たちこそ風の戦士である。”
と捉えることができます。
この辺の話題はアイドルマスターミリオンライブBrand New Songにてマンガとして的確かつ素敵に表現されているぞ!!!!!
みんな読もうな!!!!!
THE IDOLM@STER MILLION LIVE! THEATER DAYS Brand New Song特設サイト
さて、『風の戦士』とは、百合子自身のこと以外にもこんな捉え方ができるのではないか?というお話をしました。
そんな風に考え出すと
『地球儀にない国』、ここの捉え方もまた変わってくるんじゃなかろうか!?
というわけでお次は『地球儀にない国』という言葉について深掘りしていこうと思います。
※ここから先、更に話が飛躍します。
結論から示しますと、
『地球儀にない国』=”百合子自身が思い描くアイドル七尾百合子の物語”
と捉えられないかと考えています。
そう思う根拠として、過去に彼女はこんなことを言っていました。
そう、どうやら彼女は将来自伝を書きたいらしいんですよ。
また、他の彼女の普段の発言で
「記憶に残る」
「伝説になるような」
「未来に語り継がれる」
といった、とにかく”残す”ことにこだわる場面が多々見受けられます。
そんなこだわりを持つ彼女が、”歌”として残したいものがあっても不思議ではないと思うんです。
また、曲名にもなっている”地球儀にない”とは、
今の世の中にない、もしくはまだ世に出ていないものである、
つまり、百合子が内に秘めているもの、これから作ろうとしているモノである
という捉え方ができ、
この歌全体を
今まさに現在進行形の物語を風の戦士間で共有する歌
と捉えることができるんじゃないかと思います。
そう捉えだすと歌詞全体の見方も変わってくる可能性がありますよね。
例えば曲中登場する「きみ」は囚われの王子に他なりませんが、
”風の戦士(ファン)、もしくは百合子に救われこれから風の戦士(ファン)となる人物”
のことと捉えられないかと考えています。
他の単語も、アイドル七尾百合子のストーリー上でのメタファーとなっているのではないかと思うんです。スライド参照。
また、この物語の最後、彼女はやっと会えたはずの「きみ」へなぜか別れを告げます。
それは”この後の物語は百合子自身にも分からないから”、であると考えていますが、「きっと」が強調されているように、
”同じ風の戦士であれば必ずまた会える/会いに行く”
というファン思いの百合子の想いが反映されていると私は感じます。
つまるところ、『地球儀にない国』とは、
ファンの皆へ勇気と愛を分け与えるべく旅を続ける、そんな主人公の物語ではないかと私は捉えています。
話がとっ散らかってきたのでまとめます。
これまでの話を加味して歌詞を噛み砕いていくと、
[風の戦士=ファンの皆]の心は
[地球儀にない国=アイドル七尾百合子の物語]へ帰る。
[大陸を旅して=冒険(アイドル)を続けて]
[もいちど行きたい=風の戦士(ファン)の皆に何度でも会いたい。]
”皆の心の拠り所でいたい”という願いや、”ファンの皆がいたからこそここまで来れた”、そんな想いから
「応援してくれる皆の想いを書き記したい」
「その存在をページに刻んでおきたい」
そんなアイドル七尾百合子の願いが詰まったフレーズであると私は考えます。
3.なぜバーニンは崩れ落ちたのか
さて、まとめに入ります。
当時バーニンはこんなことを考えながら6thPrに臨んだわけですが、それはもうイントロが流れた瞬間嬉しくて嬉しくて仕方なく、まじで全身の力が抜けて文字通り崩れ落ちました。
崩れ落ちるなんて誇張表現でしょ?なんて思ってたんですけどね...後ろのPさんに咄嗟に肩支えてもらわないと立てないレベルでしたね...
An公演を経て、6thがどういうライブなのか分かってからはずーーーっと「百合子ソロは地球儀にない国以外ありえない」とか思ってました。もう少し気楽に構えたいですね。多分無理ですが。
なぜ6thで聴きたかったかというと、シチュエーションがドンピシャだと思っていたからです。
まずはトゥインクルスーツで披露されたことがとても大きいです。
風貌がまさしく風の戦士であること、それから劇中劇衣装であり、地球儀にない国の”演じている印象”を更に強めてくれて、本当に最高でした。
役自体は魔法少女ですが、まさしくヒーロー・勇者としてステージを舞う百合子がそこにいました。
そして何よりこれが”ツアー”であるということ。
大陸を旅して
という歌詞はまさしくツアーにぴったりな歌詞ですし、
私を呼ぶ君に会いに行こう
という歌詞については、他でもない私が「百合子に近くに来て欲しい」と願っていただけに、関西に来てくれた喜び(※当方関西の人間です)が大きく、現地で目の当たりにできた感動はそれはもう大きなものでした。
そして最後に
冒険はまだ終わらない
という歌詞を現地で共有できたこと。
6thの観点からいえばまさしく冒険とはツアーのことですし、神戸公演はあくまでその通過点である、と印象付けてくれました。(福岡公演が控えていた他、のちにSSAも発表されましたしね。)
そして百合子Pとしては、この瞬間は、まぎれもなくアイドル七尾百合子の物語を共有できた瞬間でした。
のちに記されるであろうその物語を、その身で味わうことができたのです。
私としてはその事実だけで感無量でした。
そーーーーんな感じのあれやこれや諸々が1度に襲ってきたので
ここまでで私と地球儀にない国の話は一旦終わりです。
その後、彼女は『冒険』『旅』がテーマの周年曲のセンターに抜擢される訳ですが、それはまた別のお話。
おしまい。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございます。
気付けば5,000字近くいってました。いや読んでいただいてほんとにありがとうございます。ほんまにゆる~~~いブログか???
当日の台本の文をちょっといじりつつスライド貼り付けてみましたがまーーーーーーそりゃ読みにくくなりましたね。許してください。
改めて書き起こしながら、クリエイター陣は多分そこまで考えてないよなぁとか思いつつ、でもそこまで考えさせるのもすごいよなぁとか思いつつ。
なにはともあれ、地球儀にない国、皆さんも聴き込んでみてくださいね。
あとBrand New Song読んでね。
-追記-
その後のお話↓